1. ぜんぶ出す。これが一番の整理収納術。

2016.10.14

ぜんぶ出す。これが一番の整理収納術。

整理収納アドバイザー兼VOCE編集者・芦田の整理収納ごろく【PART9】。整理整頓が好きすぎて、資格を取ってしまいました。そんなVOCE編集者・芦田が本や実習から学んだ、整理収納に役立つ心構えや実践的収納術をアドバイスいたします。

ぜんぶ出す。これが一番の整理収納術。

先日、わたくしの母親が引っ越しいたしました。大昔は大家族9人で暮らしていた6LDKの築50年も経つ一軒家から、1LDKのマンションへの引っ越しです。これが、すさまじかった……!久々に私も整理収納アドバイザーとしての腕の振るいどころでした。

言わずもがなだが、引っ越しは最大の整理収納チャンス

とにかく同じ用途のものが出てくる出てくる。椅子が14脚、衣装ケースが18ケース、一人がけソファが4台、ワゴンが5台、桶というかタライ的なものが8、かご的なもの(この“的なもの”というのがやっかいな点)が10、バケツだけで6、お盆が13枚、害虫防止スプレー15本……、これはほんのほんの一部で、本当に書き切れませんが、よくもまあこれだけのものが家の中に入っていたなあと思うほど。押入れの天袋から50年前の槍まで出てきたのには、もう笑えました。

とにもかくにも“ぜんぶ出す”ということは、絶大な処分方法です。もし、身軽に引っ越しができる方は、ぜひ2年に1回の更新頻度で引っ越しをお勧めします。(VOCE編集部も、編集長の号令により、年に一回の部内引っ越しをしております。私は引っ越さなくてもキレイにしてますが)

そうそう気軽には引っ越せないという方は、昨今流行の「2トントラックに積み放題の不用品回収」という処分法が30000円程度で頼めますので、一度お試ししてはいかがでしょうか。(※注意:街中を軽トラで流している回収業とは異なります)

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※写真は、22年前に発行された衛生陶器・住宅設備機器メーカーのTOTOが出版した『地球家族 世界30か国のふつうの暮らし』(著者:マテリアルワールド・プロジェクト、代表ピーター・メンツェル)という写真集の【申し訳ありませんが、家の中の物を全部、家の前に出して写真を撮らせてください】という企画です。こちらの写真集の企画意図は「地球のリアルな今を知る。世界の平均的家族の持ち物と暮らしレポート」ですが、日本の一般家庭がいかにものにあふれているかを知るにおいても大変貴重な資料です。

「フォークの本数=居住人数×3まで」の法則

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家に何本フォークがありますか?
数えてみてください。家中のフォークを集めて。
3人家族の我が家には、洋食用の大きめなフォーク3本、中型フォーク3本、子供用兼果物用小フォーク3本です。トータル9本。家族の人数と比例しています。本当はもっとなくてもいいのかもしれません。
あなたは一人暮らしですか?もし一人暮らしなら、4本以上フォークがあったら全部処分してください。必要ありません。

同様に、自分の家でハサミだけ全部集めてと言ったらどうでしょうか?
文房具も工具用も裁縫用もキッチン用も美容用も子供用も髪切り用も植木用も旅行用も。
ハサミだけ集めてみましょう。一体何本ありましたか?

「捨てろ」「捨てろ」と言われ続けると、人は捨てられるようになる

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この母の引っ越しでは、引っ越し日までの間に、母自身が大部分のモノを作業して捨てていました。しかし、まだまだ持っていこうとしていたものをさらに追い打ちをかけて、捨てさせることに成功しました。
最初は抵抗していたものの、目の前で私がガンガン捨て始め、「この中からフォークを3本だけにして」「タライの中から一番使いやすいものを1つにして」「ワゴンは1台にして」「古い調味料や食品はすべて捨てて。賞味期限が切れている」「宅配買い取りのこの段ボールがいっぱいになるまで食器を詰めて」「粗大ごみ回収は、1回の申し込みにつき最大10点まで処分できるから、あと2点追加したいから、2つ大きなものを捨てて」
…などということを繰り返し言い続け、「捨てて」「捨てて」「選んで」「選んで」「詰めて」「詰めて」と指示を出し続けると、どんどん捨てられるようになっていきました。
ある種の“マインドコントロール”(?)という感じですが、判断力や感情をさしはさめない状況になると人はおのずと捨てていけるようになります。