
木曜日の【ビューティQ&A】はスキンケア!これからの寒い時期、冷えた肌にシートマスクを使うと、効果が十分に発揮されないことも! 使い方次第では、高級マスク並みに効果をアップすることも可能。そこで、プチプラマスクの美肌力を最大限に引き出す方法を美容家の山本未奈子さんが伝授します。
高級マスク級の実力を引き出すには……
冷えが気になるこの時期、実は、肌も冷えています。そうなると血行が悪くなり、シートマスクに含まれる成分の浸透率が下がり、効果が半減してしまうことも……。そこで、おすすめなのが、シートマスクをお風呂で使うという方法です。
お風呂には、シートマスクが持つ美肌成分の吸収率を最大に引き出す条件が揃っています。経皮吸収率を高めるため必要な「肌が湿っている」「温まっている」「血行がいい」「密閉力」という要素が整うことで、経皮吸収率をグッと高めることができるのです。
これは、同じマスクでも使う環境によって、美肌効果にも差が生まれるということ。冷えた肌よりも、お風呂で温めた肌のほうが、何倍もの美肌力が得られると期待ができます。愛用のシートマスクをお風呂で使うようになるだけで、ずっとしっとり感を感じられる、お手頃価格のマスクが高いマスクのような効果を発揮するということがありえるので、ぜひトライして!
お風呂でシートマスクを使うときのポイント
シートマスクを貼る前に水気を拭き取る
肌が湿っていることは大切な条件ですが、ビジャビジャに濡れていると浸透の妨げに。洗顔後、水分を軽く拭き取ってからマスクを肌にのせます。
シートマスクの前に美容液をたっぷり!
マスク前に美容液を塗るのもおすすめ。マスクで密閉されることで、美容液の浸透もよくなり、効果倍増。ここまでインバスケアで済ませておけば、お風呂から出た後、乳液やクリームなど肌に油膜を貼るものを1品足すだけで、スキンケアを終えることができます。
お風呂に入る時間がないときなどは、蒸しタオルやスチーマーを使うのも手。お風呂と同じように、肌が湿った状態になり、温め、血行を促すことができます。
シートマスクを使う時間として、説明書などに書かれているのはあくまでも目安。短すぎるよりは長く貼っていたほうが効果はアップしますが、シートが乾いてくると、かえって肌の潤いを奪ってしまうことがあるので気をつけてください。また、酸や酵素を含んでいるマスクは、使用時間を守ることが大切。長く貼り付けていると角質を落としすぎる可能性があり、肌ダメージにつながります。
【著者プロフィール】
美容家
山本未奈子
NY州認定ビューティーセラピスト/英国ITEC認定国際ビューティースペシャリスト。NYの美容学校で非常勤講師を務める。帰国後、美容ブランド「シンプリス」を発表。現在は美容記事の監修、執筆活動、講演の他、さまざまな女性の美に関するプロデュースなど多方面で活躍。
Edited by 山本 未奈子
公開日:2016.11.03