連載 これがワタシの生きる道

【芸人ヒコロヒー】「ジェンダーギャップをネタにした」と明言した理由

公開日:2021.05.14

圧倒的な芸を身につければ
キャラとして消費されない

――何かひとつの印象が強くなってしまうと、それがキャラとして消費されてしまうという恐れを感じることはないですか?

ヒコロヒー「それも、こちらが選択できることというか。それでテレビに出たいと思えば出ればいいし、出たいと思わなければ出なければいいしという。もし、キャラクターをもっと際立たせてほしいというリクエストがあったら、他に求めたいものがないからそういう味付けをしようと提案されているのかなと思うし、そこは圧倒的な芸を身に付けたら求められなくなるかもしれないし。もしそれを求められるとしたら、もう少し自分に準備が必要なんだなと思います」

圧倒的な芸を身につければ キャラとして消費されない

――確かに、モチベーションってそれぞれ違うんですよね。それは、考えたことなかったけど、すごく理解できます。それで、これが最後の質問になるんですけど、養成所に入ったときは、周囲の「天下とってやる」という感覚に、それってなに?という感じだったヒコロヒーさんですけど、今は、その辺、どう変わってきてますか?「天下とる」とまでいかずとも、やっぱり結果を出していきたいという積み重ねで今があるわけで。

ヒコロヒー「お笑いは好きですし、芸人であることも好きなので、ものづくりはずっとやっていきたいです。「天下とりたい」とは思わないですけど、細くとも長くやっていければいいなと」

――以前であれば、冠番組を持ってMCをするのが芸人のゴールみたいな感じでしたけど、今は皆さん、40代になっても単独ライブとかを大事にしてたりしますよね。

ヒコロヒー「私は、もちろんMCとかもあればやりたいですし、「売れた」っていう状態になってみたいと思いますけど、それよりは、自分にしかできないものを作って、いかにそれを愛してもらうかってことに興味があるし、全体的にそういう風になっていくのかなと思います。皆がいいと思うものを取り合うのではなく、それぞれがいいと思うことを確立していくことに価値が出てくると思うので。今のところは、ものを作って、形にして、みていただいてっていうところをもっと突き詰めたいなというほうがしっくりきますね」

ヒコロヒー

ヒコロヒー
profile
1989年生まれ。愛媛県出身。学生時代のスカウトをきっかけに、松竹芸能大阪養成所を経て芸人の道を歩む、「ヒッコロコント」と称する1人コントで知られるピン芸人。4月から日向坂46の齊藤京子との『キョコロヒー』がスタート。ドラマ『生きるとか、死ぬとか、父親とか』にも出演中。
Twitter:@hiccorohee0016
Instagram:hiccorohee
YouTube:hiccorohee official

ヒコロヒー単独ライブ「best bout of hiccorohee」
日時:2021/7/10(土)昼夜2回公演
※夜公演のみオンライン配信(権利の都合上、一部音声配信できない部分があります)

聞き手/西森路代(にしもりみちよ)
コラム、インタビューを中心に、ユリイカ、GALAC、リアルサウンド、現代ビジネス、&M、CINRA、朝日新聞、ハフポストなどで執筆中。近著『韓国映画・ドラマーーわたしたちのおしゃべりの記録2014〜2020』『「テレビは見ない」というけれど』(ともに共著)
Twitter:https://twitter.com/mijiyooon

撮影/山本佳代子
HP:https://www.kayokoyamamoto.com/

Edited by 大森 葉子

公開日:2021.05.14

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