1. 窪塚洋介、宝くじが当たるより価値のある『沈黙-サイレンス-』と「卍」について

2017.01.21

窪塚洋介、宝くじが当たるより価値のある『沈黙-サイレンス-』と「卍」について

ヴォーチェ・エンタメ・インタビュー!今回は2017/1/21に公開する『沈黙ーサイレンスー』出演の窪塚洋介さん!

窪塚洋介、宝くじが当たるより価値のある『沈黙-サイレンス-』と「卍」について

この映画に出て、報われたというか明日への自信にもなりました

「7年ぐらい前にマーティン・スコセッシが遠藤周作さんの『沈黙』を映画化するという話が伝わり、日本の映画界に激震が走ったんですよ。ご多分に漏れず俺もオーディションを受けました」

1月21日より公開され、早くもアカデミー賞最有力作品と話題になっている『沈黙ーサイレンスー』。アカデミー賞監督のマーティン・スコセッシが、江戸時代のキリシタン弾圧を描いた遠藤周作の名作『沈黙』を完全映画化。「日本の20〜30代の俳優のほとんどが受けた」という壮絶なオーディションを勝ち抜き、物語の鍵となる転びキリシタンのキチジローを演じたのが窪塚洋介さんだ。

「ビデオオーディションを経て、ある日、リッツ・カールトンに呼ばれたんですよ。そこに初老の男が背を向けて立ってて、振り返ってニコッと。それがマーティンでした。そのときの光景は忘れられないですね。彼は『会いたかったよ』と言ってくれたけど、いや、俺のほうが100パー会いたかったから!と(笑)。そこから一緒に台本の読み合わせをしてくれて、『この思い出だけでご飯三杯ぐらい食えるな』と思ったほど。その後、『素晴らしかったよ、待ってるから』と言われて、決まったなと確信しましたね」

キチジローは弾圧に負けて踏み絵を踏んだ過去を持つうえ、後に宣教師の司祭まで裏切り、幕府に引き渡してしまうという、まさに「弱い人間の権化」として描かれている。そんなキチジローの心理を追体験するツラさは想像を絶していたが、スコセッシ作品に参加している幸せと並行していたことで乗り切れた、と語る。

「すべてを終えた今は、自分の全部にエフェクトがかかった感じ。役者人生報われたというか、明日への自信にもなったし。この経験は、当たった宝くじを渡されても交換しないな」

今年38歳になる窪塚さんだが、目をキラキラさせながら溢れる感動を伝えてくれる様は少年のよう。この経験を経て、今後どのような俳優人生を進みたいと思うようになったか聞いてみた。

「年齢なんて気持ち一つで変わるから、どこまで歳とらずにいけるか挑戦したいよね。マーティンにも、日本人は10歳は若く見えるって言われたから、見た目の若さにもこだわりたい。そうやって頑張れば、それだけ役の幅も広がってチャンスも増えると思うから」

窪塚洋介に聞いた!
Q1.女性の美しさってどのパーツに表れると思う?

A.30歳過ぎてからはお尻が好きになりました。昔は絶対おっぱいだったんだけど。実際、おっぱいはお尻の代用として進化したって聞くよね?歳とって、原始に戻ってきたのかな(笑)。

Q2.自分の好きなところって?

A.ガリガリなんですよ(笑)。それが功を奏してこの映画のキチジロー役を勝ち取ることができたので初めて「痩せてて良かった」と思いましたね。

Q3.卍LI NE(まんじらいん)という名前でレゲエ歌手活動もしていますが、今年、女子高生の流行語ランキングで「卍まんじ」が1位になりましたね?

A.あー、それね。俺もびっくりしちゃって。調べたら「やんちゃ」とかそういう意味みたいですね。だからといって若いヤツに寄せていく気はないけど否定もしちゃいけないと思っていて。俺、子供と遊ぶのが大好きなんですけど、何かと学ぶところがあるなあ……って。

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2017/1/21公開!『沈黙ーサイレンスー』

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江戸初期、ローマにいたロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)は、師が棄教したという真実を確かめるため長崎に向かうことに。マカオで出会ったキチジローという日本人に案内され五島列島に潜伏するが、そこで目にしたのはキリシタンへの厳しい弾圧だった。出演は他に、リーアム・ニーソン、浅野忠信、小松菜奈など。1月21日より全国ロードショー。
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Profile:窪塚洋介(くぼづかようすけ)

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1979年5月7日生まれ。神奈川県出身。1995年に俳優デビュー。圧倒的な存在感と抜群の演技力であっという間にスターダムに駆け上がる。2001年には映画『GO』で在日韓国人役を好演し、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞。2006年より卍LINEとして音楽活動も開始しており5枚のアルバムをリリースしている。

撮影:神戸健太郎、ヘア&メイク:勇見 勝彦/THYMON Inc.、取材・文:山本奈穂子