1. 「ねこ」と「特撮」好きですか?現代人の心をつかむ国芳の魅力に迫る展覧会

2017.04.08

「ねこ」と「特撮」好きですか?現代人の心をつかむ国芳の魅力に迫る展覧会

現在、府中市美術館で開催中の展覧会「歌川国芳 21世紀の絵画力」。現代人の心をつかんだ、国芳の魅力とは?ダイナミックなものから、思わずくすっと笑ってしまうものまで、見逃せない数々のコレクションを、展覧会の様子とともにお伝えしていきます。

「ねこ」と「特撮」好きですか?現代人の心をつかむ国芳の魅力に迫る展覧会
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「国芳といえば〈ねこ〉」という今の視線

歌川国芳、という画家を知っていますか? どんな絵を思い浮かべますか?「ねこ!」と1ミリの迷いなく思ったなら、それはあなたが21世紀の人間である証かもしれません。

「われわれ現代人の心を直撃する国芳の猫ですが、昔は〈国芳といえば武者絵〉。じつは猫はあまり注目されていませんでした。ずっと〈すごいすごい〉といわれ続けてきた北斎などとは違って、国芳評価の低い時代も長かったんですよ。」

こう話すのは、府中市美術館の金子信久さん。国芳を新たな切り口で捉え直した展覧会や書籍を手がけて国芳ブームを牽引してきた存在です。その金子さんが、2010年の「歌川国芳─奇と笑いの木版画」展から7年、ふたたび国芳と向き合って企画したのが、現在開催中の「歌川国芳 21世紀の絵画力」。

どうして今、国芳がウケているの?──その背景と理由をじっくりと探る展覧会です。

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《猫の当字 ふぐ》(後期展示)

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《流行猫の曲手まり》(後期展示)

浮世絵ってこんなにきれいだっけ?
奇跡の国芳コレクションの美に絶句。

というわけで、行ってきました。「歌川国芳 21世紀の絵画力」展。会場は「19世紀の国芳」と「21世紀の国芳」の2部構成。前者では江戸時代当時に国芳が手がけた仕事、後者では現在の国芳人気の理由が、いくつかのポイントに分けて紹介されています。

会場に入ってまず目を奪われるのは、一枚一枚の浮世絵の美しさ!「摺りの状態、保存状態」ともに金子さんが太鼓判を押す、奇跡の国芳コレクションから集められた浮世絵の美に圧倒されます。そして、各作品の面白さ。こんな愉快な絵、こんなへんてこな絵、斬新な構図の絵が江戸時代に描かれていたなんて、驚きのひと言です。しかも、普通は難しくてあまり読みたくない解説パネルが面白い! さすが、美術ファンのみならず幅広い層の読者から支持を集める名物学芸員・金子さんです。

百聞は一見にしかず、本物の展覧会にはかなわないませんが、会場のほんの一部を撮影したので、WEB上でその魅力のカケラをご覧ください。(*展示室内の撮影には、府中市美術館の許可を得ています。)

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見るべき国芳の作品はコレ!

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