
過去に糖質制限したけどやせられなかった、好きな食べ物を我慢するとストレスがたまっていつも挫折してしまう……そんなダイエットの経験がある人におすすめしたい、“日本人がストレスなく効率的にやせる方法”をご紹介します。
その「糖質オフ」、いつまで続けますか?
速攻でやせるダイエットと言えば、糖質オフ!と思っていませんか?スイーツはもちろんNG、ごはんやパン、パスタ、すべてダメ。すごく辛いけど我慢すればやせるから、とサラダや豆腐ばかり食べるダイエットをした経験がある人は多いはず。しかも、せっかくやせても油断するとすぐリバウンド……この経験もまさに「ダイエットあるある」です。
では、なぜ失敗してしまうのでしょうか?
ダイエットが失敗する3大理由は、
①空腹感ストレス
②栄養不足ストレス
③睡眠不足ストレス
と言われています。
空腹感ストレスは文字通り、食べられないことによるもの。栄養不足ストレスは、栄養が脳までいかないために体調が悪くなることで起こるストレス。食べないことで自律神経やホルモンバランスが狂ってしまうのです。睡眠不足ストレスは、空腹で眠れないということだけではありません。栄養をきちんと摂らないと睡眠のためのホルモンであるメラトニンを作ることができず、その結果、不眠になってしまうのです。
メンタルが不安定になったり眠れなくなったりという症状は、一見ダイエットとは関係ないと思うかもしれませんが、実は食べないことから起きている場合もあるのです。
日本人は“世界一不安”な国民だった!
さらに、ダイエットが失敗する要因に、「不安遺伝子」の存在があることが最近の研究によってわかってきました。日本人は、この遺伝子を持つ人の割合が世界一多いのです(日本人は98.3%。ちなみにアメリカ人は67.7%)!日本人は、「ストレスをためやすく、悩みがちで落ち込みやすい」国民なのです。
ダイエットのストレスからヤケ食いに走り、自分を責めてはまたダイエットに挑戦し、失敗する・・・・・・というスパイラルは、この「不安遺伝子」の影響もあるのです。あなたの意志の弱さだけではないのです。
そして、私たちは必ずしも“遺伝子の奴隷”ではありません。ではどうすればいいのでしょうか?その鍵を握るのが「トリプトファン」です。
“トリプトファン=肉”が日本人の「やせスイッチ」
3大ストレスと不安遺伝子。ダイエットを失敗に終わらせるこれらの力を抑えてくれるのが、“幸せホルモン”と言われるセロトニンです。心を安定させ、イライラしたり落ち込んだりといったマイナスの気持ちにならないように作用します。さらに、セロトニンはメラトニンという睡眠ホルモンに変わり、寝つきをよくし、睡眠の質を高めます。
このセロトニンを作るのに必要なのが、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」。このトリプトファン、圧倒的に肉のたんぱく質に多く含まれています。一部の魚やチーズなどにもありますが、断然多いのが肉!肉は日本人にとって、ストレスと不安遺伝子を抑える“やせスイッチ”となってくれるのです。
糖質制限こそダイエットの失敗理由?
食べると太る!と嫌われがちな糖質ですが、ダイエットの敵かと言うと、実は「NO」。肉を食べてやせスイッチを起動するために必要なのが、「糖質」だからです。糖質があってはじめて、トリプトファンは幸せホルモン、セロトニンを作り出すことができるのです。
肉はたっぷり食べていい。糖質は制限してはいけない!
そんな都合のいいダイエットこそ、日本人に向いていたのです!つまり・・・・・・日本人の場合、野菜ばかりの食事制限、糖質オフ生活では、いつまでたってもダイエットは成功しません。リバウンドなしにやせ続けているためには、トリプトファン=肉というやせスイッチこそが鍵なのです。
そもそも肉に含まれる動物性たんぱく質は、脂肪燃焼を促して代謝アップを司る筋肉のもとになる栄養素。さらに、臓器や肌、髪のすべてを健康的に若々しく保つために欠かせません。しかも、やる気や元気のもと、メンタルの安定にも必要です。
NO MEAT!NO LIFE!
本当にダイエットを成功させたいなら、これ以上リバウンドを繰り返したくないなら、食べるべきは「肉」!一択です。
このダイエットを体験した人は皆さん、「ぜんぜん辛くなかった」と言います。それは肉をたくさん食べられるという満足感がありつつ、幸せホルモン効果で前向きな心をキープできたから。メンタルが安定することで、ストレス食いに走ることなく、挫折という選択肢がなくなるのです。
トリプトファンダイエットは、やせるだけではなく、日本人にとって、実は人生を前向きに歩むことにもつながるものなのです。
食べ方を変えるだけでやせられる?
『トリプトファンダイエット 食べ方を変えるだけでやせられる』
著者:宮川ジュンコ(管理栄養士)
価格:1200円
978-4-06-299865
【プロフィール】
宮川ジュンコ
管理栄養士、料理研究家。熊本大学大学院教育学研究科修了。日本抗加齢医学会認定アンチエイジング指導士。県庁職員や県立病院、大学助手などを経て、現在は料理教室『Ensoleille(アンソレイユ)』を主宰。
※トリプトファンはあくまでも食品から摂取するものとして提案しています。サプリメントなどによるトリプトファンの大量摂取は健康被害が生じることがあります。
Edited by VOCE編集部
公開日:2017.07.08