1. 【「これから○○しよう」は禁物!】疲れがとれない、と悩む人が手放すべき欲望

2017.07.30

【「これから○○しよう」は禁物!】疲れがとれない、と悩む人が手放すべき欲望

オフの日や仕事の空き時間をどんなふうに過ごしていますか。つい、SNSをチェックしたり、仕事のことを考えていたりしていませんか。そんな現代人がとらわれがちな「欲望」から離れ、「何もしない時間」をつくる大切さについて、月読寺住職の小池龍之介さんに教えていただきました。

【「これから○○しよう」は禁物!】疲れがとれない、と悩む人が手放すべき欲望

「疲れがとれない」「休んでも休んだ気がしない」というのは、現代では多くの人が抱えている悩みではないでしょうか。鎌倉・月読寺で、多くのビジネスパーソンに向けて座禅・瞑想の指導をし、ベストセラー『考えない練習』の著者でもある小池龍之介氏に、私たちの「疲れ」の本質的な問題についてつづっていただきました。

休息、しっかり取れていますか?

「あなたは最近、心の底から安心して深く休息したことがありますか?」

そう問われて、まじめに答えを出していただければ、ほとんどの人は、「NO」という答えになることでしょう。

ええ、なるほど確かに、仕事の「休み時間」はあるでしょう。あるいは、「休みの日」もあるでしょう。夜には、「息抜きのひととき」もあるでしょう。

けれども、それはたいてい、本当の「休み」にはなっていないのです。

「休み時間」という名前だったとしても、スマートフォンで情報をやり取りしていたり、忙しく飲み食いしていたり、次にやる仕事のことを考えて段取りしていたり、嫌いな同僚のことを考えたり、仕事の失敗を思い出して後悔しているなら、頭はまったく休まっていません。

たとえ、仕事の時間の間に「空白の時間」ができたとしても、少しでもその時間を無駄にしたくないという気持ちで、スマートフォンいじりに興じるか、人と会話をするか、飲み食いをするか、さもなければ、考え事にふけるかに走りがちなことでしょう。

それらの行為には共通点があります。

仕事や日々の人間関係において、ONのときに、常時、「自らにとって得になるように!」という欲望で動き回っているせいで、欲求にまつわる脳神経細胞の回路ばかりに電気信号が通いっぱなしになるということです。そのために過剰緊張に陥り、結果、誰しもが疲れてしまっているのです。

すでに疲れているからこそ、「休み」の時間には、真に欲望のスイッチをOFFにして、心身が緊張から解放されるようにしてやる必要があると言えましょう。

「欲」のスイッチをオフにする

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それなのに、休みの時間にまで、現代人の多くが、SNSで自己表現の欲求や承認欲求に夢中になり、あるいは、有益な情報を探し回ったり、これから先、どうすれば自分がうまくいくかを考えたり。

どれもこれも「欲」のことばかりで、結局は神経をすり減らしてしまっているのは、もったいないことです。

もしも、このことが納得しにくければ、自律神経の仕組みを思い起こしてみてください。

動物が標的を狩ろうとするとき、交感神経が活発化して主導権を握り、体は緊張状態になり、血圧も心拍数も上がります。こうして、何か餌を取ろうとするような心の方向性が、欲望の本質です。

私たちは狩りはしませんが、自分の得になることをしようと考えているときが、この状態と言えますね。

さて、ここで餌をとった後の動物は何をしているでしょうか。

動物は餌を食べ終えると、のんびりしてグテーッと寝転んだりするでしょう。そのときは、副交感神経が主導へと切り換わっていて、体はリラックスしきって、血圧も心拍数も、安定するのです。

大切なのは、交感神経と副交感神経とが、バランスよく活性化していることです。

ところが、現代人は常時、欲望によって多くの時間を埋め尽くしてしまいます。交感神経ばかりが異常に活発化して、副交感神経がしっかり機能しなくなっているように思われます。

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