1. 【“タダ”の落とし穴に気づいていますか?】「よい無料」「悪い無料」を見極める6つの視点

2017.09.03

【“タダ”の落とし穴に気づいていますか?】「よい無料」「悪い無料」を見極める6つの視点

一見すると、とても魅力的な「無料」というワード。でも、この「無料」には様々な種類があるのを知っていますか?「気づいたら損をしていた」なんていうことがないように、「無料」の見極め方について、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに教えていただきました。

【“タダ”の落とし穴に気づいていますか?】「よい無料」「悪い無料」を見極める6つの視点
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私たちは自分のおカネが目減りすることを恐れている。そのため、タダで物やサービスが手に入ると聞くと、つい試してみたくなる。

2009年に日本でも出版されベストセラーになった『フリー <無料>からお金を生み出す新戦略』(クリス・アンダーソン著)では、さまざまな無料のスタイルと、それが生み出す経済モデルについて述べられているが、つまるところ、無料は“最大の集客装置”ということだ。

どうしてわれわれはこんなに“無料”が好きなのか。この本の中でも引用されている行動経済学者、ダン・アリエリーの弁によると「値段ゼロは単なる価格ではない。ゼロは感情のホットボタン、つまり引き金であり、不合理な興奮の源」(著書『予想通りに不合理』より)だという。

その理由は、「たいていの商取引にはよい面と悪い面があるが、何かが無料!になると、私たちは悪い面を忘れ去り、無料!であることに感動して、提供されているものを実際よりずっと価値があるものと思ってしまう」「それは人間が失うことを本質的に恐れるからではないかと思う。無料!のほんとうの魅力は、怖れと結びついている。無料!のものを選べば、目に見えて何かを失う心配はない(なにしろ無料なのだ)」(同書より)。

簡単に言えば、「おカネを払わない以上、損はしないはずだ」と考える心理だ。しかし、『フリー』なる本が話題になったことが示すように、おカネを払わないどころか、「無料」の先には広大な市場が手を広げて私たちを待ち構えているのが現実だ。

筆者はなるべく賢明な消費者でありたい。そこで、この無料経済のトラップに引っ掛からないための、「よい無料・悪い無料」の違いを考えてみた。

悪い無料の多くは、一見親切で飛びつきたくなる

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筆者は、よい無料、それはうっかりおカネを使ってしまう落とし穴がない、もしくはその可能性が相当低い無料だと考える。まずはその逆、引っ掛かってはいけない悪い無料について、3つにまとめてみた。

1 入り口無料

2 動機無料

3 条件つき無料

最初の「入り口無料」は、無料体験、無料相談、無料セミナーなどで人を呼び込むものや、当月無料、初年度無料として、入り口の敷居を下げ参加を促すパターンだ。

前者は企業が行うかぎりは、必ず無料としたコスト回収の仕組みができていると考えよう。ウォーターサーバーやコーヒーマシンの無料体験は一度その便利さを体験すると引き続き使いたくなるだろうし、老後資金の貯め方と称する無料相談やセミナーには個人年金保険などの提案がつきものだ。当月や初年度無料の場合は、一度契約を結び、会費の支払いなどが習慣化すると解約が面倒になり、そのまま払い続けることになりがちなため注意。

次の「動機無料」は最も身近な、“おとり”としての無料だ。お店のニューオープンにつき来店者に無料プレゼント、または、お1人様につきドーナツ1個差し上げますなど、それを動機にして人を集めるものだ。お店や施設に出向き、その無料でもらえるものだけをもらって帰るのがしにくいため、追加でなんらかのおカネを払うことになる。

しかし、もし強い気持ちであなたがタダでもらえる物だけを受け取れるなら、それは不要な出費を伴わないので、「よい無料」になりうる。ちなみに筆者は猛暑日の午後に、オープンしたてのカフェの前でアイスクリーム1個をサービスしますというチラシを受け取ったが、やはりそこまでの強い意志は持てなかった。

3つ目の「条件つき無料」は、無料と書いてあっても条件がくっついているものを言う。たとえばショッピングセンターの駐車場で、「買い物したレシート2000円以上で2時間無料」だったり、カードの年会費がかかるところ年1万円以上の購入があれば無料、などだ。送料無料になるまでネットで買い物し続けるのもここに入る。無料にするためにせっせと買い物をするのはコスパが合わないのでは、と立ち止まることが必要だろう。

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「よい無料」とは?

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