1. 【iPhone Xと8 Plus】新型iPhoneは、一体どっちが“買い”なのか

2017.09.17

【iPhone Xと8 Plus】新型iPhoneは、一体どっちが“買い”なのか

新作が発売される度、話題になる「iPhone」。先日発表されたばかりのiPhone Xと8 Plusの違いについて比較しつつ、新機能の魅力について、ジャーナリストの松村太郎さんに教えていただきました。

そしてホームボタン長押しで呼び出していたSiriは、「Hey Siri」と声で呼ぶか、大型化された右側面にある電源ボタンを長押しすればよい。

このように、ホームボタンにまつわる操作を、画面下縁のジェスチャーで代替している。これらの操作には、すぐに慣れることができた。親指の指先のちょっとした動きだけで済むため、物理的なホームボタンよりも快適に感じた。

Ture Depthカメラシステムと顔面認証Face ID

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「iPhone X」には多くのセンサーが内蔵されている。「Animoji」機能も(筆者撮影)

ホームボタン廃止に伴って、生体認証は指紋から顔面認証のFace IDに変更された。

iPhone Xの画面の切り欠き部分には、スピーカーとマイク、フロントカメラ、ライトセンサーといったこれまでのセンサーに加え、ドットプロジェクターと赤外線カメラなどが新たに搭載されている。

これらのセンサーで顔面を登録すると、機械学習のニューラルネットワークを用いて、帽子や眼鏡、髪型、ひげなどの変化があっても、本人だと認証できる仕組みを構築した。生体認証としては、Touch IDよりもFace IDが20倍安全性が高いとしている。

このセンサーを用いて、絵文字に表情を付けることができる「Animoji」機能をiPhone Xに搭載した。50の顔面の筋肉の動きを読み取り、絵文字を変化させるほか、アニメーションを録画してメッセージとして送信することもできる。

セルフィのポートレート撮影も…カメラ機能の違い

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エントリーモデルとしてSEや6sの販売も継続する(筆者撮影)

iPhone 8 PlusのiSightカメラは、2台のカメラを生かしたポートレート撮影を行うことができる。iPhone 8とiPhone Xに搭載されるポートレートモードでは、ぼかしを作り出すだけでなく、被写体と背景を分離してライティングの効果を施す「ポートレートライティング」機能を搭載した。

ナチュラルやステージライトなど、5種類のライティングから選択することができる。特にステージライトのモノクロモードは、息遣いまで伝わってくるような、迫力あるポートレートを描き出す。

iPhone 8 PlusとiPhone Xの違いは、iPhone XではFaceTimeカメラでも、同様のポートレート撮影とポートレートライティングを利用することができる点だ。

カメラと前述のセンサー群で構成する「Ture Depthカメラシステム」を用いて被写体と背景を分離し、外側のカメラと同様の効果を作り出すことができる。セルフィーをよく撮影する人にとっては、iPhone Xのカメラは魅力的に映るだろう。

なお、iPhone Xの外側のiSightカメラについては、望遠レンズはこれまでより明るいf2.4となり、また光学手ぶれ補正も追加されている。

iPhone 8の新色ゴールドに注目

iPhone 8とiPhone Xでは、発売日も違う。

iPhone 8、iPhone 8 Plusは、9月15日に予約開始、9月22日に発売となる。一方のiPhone Xは10月27日に予約開始、11月3日に発売というスケジュールだ。価格は米国の価格で、iPhone 8が699ドルから、iPhone 8 Plusが799ドルから。iPhone Xは999ドルからだ。

そのため、iPhone 8シリーズのほうが1カ月以上早くに入れることができるようになる。前述のとおり、有機ELディスプレイやインカメラのポートレートモードにこだわらなければ、成熟したiPhone 8、iPhone 8 Plusも、十分に魅力的な選択肢といえる。

最後にもう一つ、iPhone 8シリーズには新しくなったゴールドが追加されている。これまでのゴールドとローズゴールドの中間のような、優しい色合いのゴールドで、ガラスとなった背面と相まって、キャンディーのような、かわいらしいキャラクターとなった。

実機を少しでも早く入手したいのであれば、このゴールドを目当てに、iPhone 8もしくはiPhone 8 Plusを選ぶのが妙手といえるかもしれない。

【著者プロフィール】
松村 太郎(まつむら たろう)


1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。

撮影/松村 太郎

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