1. 【頭痛、片頭痛がつらい!】頭痛の原因を知って 痛みが起こる前に撃退する方法

2017.10.21

【頭痛、片頭痛がつらい!】頭痛の原因を知って 痛みが起こる前に撃退する方法

頭痛に悩まされている日本人は4000万人以上、と言われる昨今。中でも片頭痛は女性に圧倒的に多く、その男女比は何と1:4! おそらくVOCE読者にも、長年片頭痛に苦しめられている人は多いのではないでしょうか。なぜ片頭痛は女性に多いのか、そしてどんなときに起こりやすいのか。頭痛のメカニズムと原因を知ることで、痛みを少しでも和らげる術、探りました!

【頭痛、片頭痛がつらい!】頭痛の原因を知って
痛みが起こる前に撃退する方法

ひとくちに頭痛と言ってもいろいろある

頭痛には、検査をしてもとくに異常が見つからない「一次性頭痛」と、何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」があります。「一次性頭痛」は慢性頭痛とも呼ばれ、その中には偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがありますが、とくに女性に多く見られるのは偏頭痛です。時には片頭痛と緊張型頭痛の混合型もあります。片頭痛は、脳内の血管が広がって神経に触れることで引き起こされ、ズキンズキンと脈打つような痛みであることが特徴。吐き気を伴うこともあります。一方、緊張型頭痛は、緊張やストレスで肩や首の筋肉が硬直し、血流が悪くなることで、頭を締めつけられるような鈍い痛みを生じます。こちらは吐き気より、めまいを伴うことがあります。いずれにしても命には別状ありませんので、対処療法で痛みをコントロールするのが良いでしょう。

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頭痛はなぜ女性に多い?

片頭痛は、男性より女性のほうが圧倒的に多く悩まされています。その理由は、片頭痛と女性ホルモンが密接に関係していることにあります。片頭痛がなぜ起こるかというと、様々な要因から脳の血管が広がり、脳内の三叉神経が圧迫されるから。その要因の一つに、セロトニンの分泌量が急激に増えたり減ったりすることがあります。セロトニンは女性ホルモンのエストロゲン分泌量に合わせて増減する傾向がありますから、男性に比べて女性のほうが片頭痛が発生しやすくなる、というわけです。またダイエットやストレスで女性ホルモンのバランスが乱れるとセロトニンの分泌量も乱れますから、それによっても頭痛が起こりやすくなります。見方を変えれば、頭痛は体の変化を伝える大事なサインである、と言ってもいいでしょう。

薬を飲むといいタイミング

頭痛薬は飲むタイミングによって効き方が大きく違ってきます。緊張型頭痛の人は、痛み始めたらすぐ飲むのがオススメ。一方、タイミングが難しいのが片頭痛。痛みがひどくなってから飲むと、吐いてしまうことも。ポイントは、痛みの予兆が現れたところで飲むことです。片頭痛の予兆は、異常な肩こりや生あくび、トイレの回数が減る、何となく体がむくむ、といった現れ方をします。このタイミングで飲むと、頭痛薬の効きも良くなるでしょう。

薬を飲むといいタイミング

緊張型頭痛の人はストレス対策をしっかりと

でも薬で抑える前に、そもそも頭痛を起こさない生活を心がけたいもの。そこで頭痛の原因を知り、できる限りの対策をとっていきましょう。
まず緊張型頭痛ですが、これはストレスが大きな要因になっています。ストレスで側頭部や首、背中の筋肉が硬直すると、血行が悪化し、老廃物が大量に排出され神経を刺激します。これが緊張型頭痛のメカニズム。ですから頭痛を引き起こさないようにするには、ストレス対策が必須となります。仕事の合間にコーヒーを飲んだり、ちょっとした会話を楽しんだりと、できるだけリラックスできる時間を設けるようにしてください。

雨の日、寒暖差の大きい日は要注意!

一方の片頭痛は、脳内の血管が広がることで三叉神経が刺激され痛みが引き起こされます。では、血管を広げてしまう代表的な環境や行動は何かというと……。
その一つが天気。とくに雨の日は要注意です。気圧が低いと体中の血管が広がってむくみやすくなりますが、この現象は脳の血管内でも起こっています。雨の日は気圧が低いですから、普通にしていても片頭痛が起こりやすくなるということ。デートや責任のある仕事など、大切な用事はあまり入れないようにしたほうが賢明かもしれません。さらに急激な温度差も血管を広げる作用がありますから、春や秋のように朝晩の温度差が大きい時期も要注意。羽織るものを持ち歩くなど、体温変化に対応できるようにしておくことがオススメです。

雨の日、寒暖差の大きい日は要注意!

光、におい、音は頭痛持ちにとって三大大敵

片頭痛は、脳の後頭葉が過敏になっていると起こりやすくなります。では過敏になった後頭葉は、どんな刺激に反応しやすいのでしょう? その三大刺激が、光、音、におい、です。光に関しては、とくにブルーライトが要注意。ブルーライトは視神経を通じて後頭葉を過剰に刺激するので、ブルーライト防止フィルムを貼ったり、ブルーライト防止メガネをかけたりして、少しでも刺激を軽減するようにしてください。眩しい日光も脳を興奮させやすいので、日差しの強い日はサングラスをかけて防衛したほうがいいでしょう。
においに関しては、タバコを吸わないのはもちろん、香水や芳香剤もできるだけ避けるのがオススメです。また音に関しては、一見頭痛が和らぎそうなクラシック音楽を効くのは注意が必要。クラシックはテンポが急に速くなったり緩やかになったりと刺激が多いので、脳が興奮しやすいのです。意外ですがヘビーメタルなど終始激しいリズムを打つ音楽のほうが、脳の血管がキュッと縮まるため頭痛が起こりにくくなる、という説もあるのです。

頭痛を引き起こしやすい食べ物って?

脳の血管は、血糖値にも敏感に反応します。血糖値が下がると脳の血管はゆるみがちになり、その結果、周囲の神経が刺激されて片頭痛が引き起こされやすくなるのです。ですから頭痛持ちの人は、すぐに血糖値を上げられるよう、飴などの甘いものを携帯しておくのがオススメ。柑橘系の果物やチョコレート、赤ワイン、またチーズやヨーグルトなどの発酵食品は、チラミンやポリフェノールといった“血管拡張物質”が入っているので、一度にたくさん摂りすぎないようにすることも大事です。

頭痛を引き起こしやすい食べ物って?

頭痛を放置していると「脳過敏症候群」に!

命には別状はないといっても、慢性頭痛は脳に異常な興奮をもたらす疾患です。長年放置しておいて良いことはありません。脳が興奮した状態を放置しておくと、やがてそれが慢性化し、脳が正しく作動しにくくなります。そのため、ちょっとした刺激でも頭痛を起こしやすくなるだけでなく、不眠やうつ症状を発症することも! さらには体温や血圧、血糖値の調整に関しても、脳が正確な指令を出すことができなくなり、最終的に重大な病気につながってしまうこともあるのです。脳の興奮状態によって様々な不調が引き起こされることを「脳過敏症候群」と呼び、最近では、医学界でも大きく注目されるようになってきています。できる限り脳を興奮させないためにも、頭痛が起こる原因を知り、痛みが起こる前に対策を取っていきましょう!

教えてくれたのは、清水俊彦先生

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医学博士。東京女子医科大学脳神経外科(頭痛外来)客員教授。獨協医科大学神経内科学講座臨床准教授。1日に平均200人の患者を診る頭痛治療の第一人者で、テレビ、雑誌等でも頭痛解消の啓発をおこなっている。『頭痛は消える。』(ダイヤモンド社)など著書も多数。

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参考文献
『頭痛は消える。』¥1300/ダイヤモンド社