1. スキンケアの常識 ウソ、ホント 使い方編【化粧水はコットンでつける?】

2017.10.07

スキンケアの常識 ウソ、ホント 使い方編【化粧水はコットンでつける?】

毎日何気なく続けているスキンケア。長年の習慣や考え方で「常識」と思っていることが、実は間違っているケースも……。今回は、識者の方々がケアの「常識」の真偽を判定。あなたの思い込みを正して、効率のいいケアを!

スキンケアの常識 ウソ、ホント 使い方編【化粧水はコットンでつける?】
ヘルス&ビューティー・レビュー
美と健康の専門情報
by ヘルス&ビューティー・レビュー

お話を伺った方々

岡部美代治さん
ビューティサイエンティスト 化粧品メーカーに勤務後、独立し、美容コンサルタントとして活動。著書『プロのためのスキンケアアドバイスの基本』(フレグランスジャーナル社)など。http://www.kt.rim.or.jp/~miyoharu/

友利 新先生  皮膚科、内科医師
都内2ヵ所のクリニックに勤務する傍ら、医師としての立場から美容と健康に関する啓蒙活動を行う。著書『現役皮膚科医による正しいケア・対策がわかる スキンケア大事典』(マイコミブックス)など。http://ameblo.jp/arata1107/

原 英二郎さん  資生堂 スキンケア研究開発センター 主任研究員 
スキンケア製品の研究開発に従事する研究者。今回は、豊富な皮膚科学、ケア製品に関する知識を生かして、わかりやすい解説をしてくれた。

使い方編

1,美白美容液は保湿美容液より先に使う

【△】どちらが先でもよい。強いていうなら、軽い感触のものを先に

「みずみずしい感触の美容液を先につけるほうがなじみやすいので、水溶性の有効成分を配合していて、みずみずしくサラッとした感触であることが多い美白美容液を最初に。しかし、同じような感触の保湿美容液であれば、美白より先に使ってもかまいません」(原さん)
私の考えでは、美容液を2種類というのは、過剰なお手入れ。美白と保湿、両方したい時は、保湿効果の高い美白美容液を使うのが正解です。どうしても2つ使いたい場合、順番はどちらが先でもOK。ただしパック的な仕上がりのもの、密閉型のテクスチャーのものは後から使って」(岡部さん)

2,角質ケアは必ず実行すべき

【△】肌質によっては回数、アイテムを加減して

実行したほうがいいですが、やりすぎには注意。酸を使ったピーリングは、ニキビがある人で月1回か2週間に一回程度、40代以上なら、季節の変わり目やくすみが気になった時に行う程度に。ゴマージュも月に一回程度にして、Tゾーンなどの部分使用に留めて」(友利先生)
「洗顔やクレンジングをきちんとしていれば、フルーツ酸などを配合したヘビーなピーリングは、肌の感受性が高い日本人には不要。ゴマージュなどのマイルドなピーリングは、肌がザラついている際、なめらかになったり、メイクのりがよくなったりするのでいいですね。もっともその後の保湿ケアは忘れずに」(岡部さん)
「たとえばグリコール酸を利用したピーリングには、角層をはがすのではなく、表皮細胞の増殖を促すといった働きがあります。肌の調子が悪い、今までのケアが効かないといった時に使うと、新しい肌実感を味わうことができます」(原さん)

3,同じケアを使い続けると、肌が慣れて効かなくなる

【✕】慣れる=肌が安定している状態なので悪いことではない

「慣れてしまって効かなくなるということはないですね。肌に合うケアならば、ある程度長く使ったうえで、エイジングの影響を考え、5年に一度程度のスパンで見直して。ケアにメリハリがないという時は、マスクなどのスペシャルケアを投入してアクセントを」(岡部さん)
よいもの、肌に合うものを長く使うのがケアの基本。肌が慣れている=安定状態にあるのだから、悪いことではありません。けれども、気分的にケアを変えたいならば、それもアリ。肌と心はつながっているので、ケアをチェンジするウキウキ感で肌が充実することもあり得ます」(原さん)

4,若いうちから高機能ケアを使うと、肌を甘やかすことになる

【✕】「甘やかす」に科学的根拠はないが、効果がわかりづらいことも

「『肌が甘やかされる』というのは、皮膚科学的にいってナンセンスです。高機能ケアでも肌に合ってさえいれば、肌の機能を刺激し、鍛えることにつながります」(岡部さん)
20代から高機能ラインを使うことが悪いわけではありません。ただ肌にとって必要でないし、効果もわかりづらい。小学生にブランドバッグを渡すようなものですね。またしっかり油膜を張るタイプのケアは、ニキビの原因になることもあり得ます。とはいえ、40代以上の人は積極的に使ってください」(友利先生)

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5,クリームは顔の5点に置いてのばす

【△】基本は5点置き。肌状態に合わせて調節を

クリームタイプは、両頬、額、鼻、あごの5点に置いて、内から外へのばすほうが、均一につけられます」(原さん)
「正解とも不正解ともいえます。まんべんなくのばせるので、平均的な顔、肌質なら5点置きで。けれども、鼻がテカテカするといった肌質の場合には、頬2ヵ所と額、あごだけに置いて、のばしても。自分の肌状態に応じて調節してください」(友利先生)

6,パッティングは肌にダメージを与える

【✕】正しい方法で行えば問題ない

肌には横方向の摩擦には弱いけれども、縦方向に押す刺激には強いという性質があります。垂直にトントンとたたく分には問題ありません」(友利先生)
「コットンにはクッション効果があるので、刺激になるとは考えられません。心地よく感じる程度のパッティングは、ダメージになることはなく、むしろマッサージ効果が期待できます。とはいえ、肌が痛くなったり、赤くなったりするほどたたくのは強すぎです」(岡部さん)
「正しい使用量を守って、コットンで下から上方向に、風を送るようにパッティングするといいでしょう。けば立ちやすいコットンを使うと刺激になることも」(原さん)

7,化粧水はコットンでつけるほうがいい

【△】ムラなくつくのはコットン。でも手でつけてもOK

「手でつけてもコットンでつけてもどちらでもOK。手でつけると、どうしても無意識に塗り忘れる部分ができてしまいがちですが、摩擦は少ない。コットンの場合は、コットン自身に化粧水がしみ込んで多少の無駄が出るし、つけ方によって若干の摩擦もありますが、均等に塗布できます」(友利先生)
ムラなく、きちんとつけられるコットンがおすすめです。化粧水がコットンに吸い込まれて無駄という話がありますが、手でも、取った分量の半分は手のひらに吸収されます。またコットンは、よほど粗悪なもの以外は、刺激になるとは考えづらいですね」(原さん)

撮影/国府泰(メイン画像) スタイリスト/郡山雅代 取材・文/入江信子
2011年4.5月号「HBR」より

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2010年3月~2012年12月に講談社から刊行された、美と健康を専門にした月刊会員誌。正式名称は「ヘルス&ビューティー・レビュー」。医師、研究者、医療専門家、美容家への地道な取材をもとに作られた、正確で濃い内容の誌面で評判になり、会員数約4000人以上を誇ったが、惜しまれながら休刊。

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