1. 【新機能追加で利便性がアップ!】「iPad」は、iOS11でパソコン並みに進化した

2017.11.05

【新機能追加で利便性がアップ!】「iPad」は、iOS11でパソコン並みに進化した

iOS11へのアップデートにより、iPhoneはもちろんiPadの利便性が飛躍的に向上し、その進化はパソコン並みともいえる。そんな日常~ビジネスシーンまで効率アップに一役買ってくれる新機能について、ケータイジャーナリストの石野純也さんに解説していただきました。

【新機能追加で利便性がアップ!】「iPad」は、iOS11でパソコン並みに進化した
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アップル自身が「iPadにとってこれまでで最大のソフトウエアリリース」とうたうだけに、iOS 11は、iPhoneよりも、むしろiPadの飛躍のほうが大きい。一言でまとめるなら、これまでタブレットだったiPadを、パソコンのように進化させるアップデートといえるだろう。生産性が重要なビジネスで利用する際に、欠かせない機能の数々が追加されている。

iOS 11の配信が始まったばかりで、まだいくつかバグが残されているため、頻繁に小規模なアップデートが繰り返されているが、主な機能はすべて対応済み。致命的なトラブルは起こっていないので、早いうちに入手して、慣れておいたほうがいいだろう。特にiPad Proでは、Apple Pencilと連動した数々の機能が追加されている。

これまでのiOSとは使い方が大きく変わるため、覚えておきたいことが非常に多い。その代表格が、Macのようにアプリを格納しておける、「Dock」だ。ここをうまくカスタマイズすることで、必要なアプリを呼び出しやすくなる。iPhoneと共通の機能でも、iPadのほうが使いやすいこともある。

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アプリ表示中に、Dockを呼び出せるようになった(筆者撮影)

新機能のファイルも、その1つだ。クセも多いため、スムーズに操作するには慣れが必要だが、パソコンのようにファイルを自由に扱えるのはメリットといえる。また、メモアプリの書類スキャナ機能も、Apple Pencilに対応したiPad Proで使うと利便性が増す機能だ。今回は、これらの技を解説していこう。

1.画面を分割して2つのアプリを表示

iOS 11をインストールしたiPadは、「Dock」が強化されている。これまでのiPhoneやiPadにも、アプリのアイコンを置いておけるDockは存在したが、置ける数が、iPhoneは最大4つ、iPadは最大6つに限られていた。しかも、これまではこのDockが表示されるのは、ホーム画面を表示しているときのみで、アプリ起動中などは呼び出せなかった。

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アプリ表示中に、Dockを呼び出せるようになった(筆者撮影)

iOS 11では、この仕様が大きく進化している。iPhoneは従来どおり、最大4つまでしかアプリを置けず、アプリ起動中も呼び出せないが、iPadのみ、最大15個までアプリを登録可能になった。縦のままでは少々窮屈に見えてしまうが、横にした際に広々としたDockに、よく使うアプリを並べられるのは便利。このDockにはフォルダを入れることも可能なため、レギュラーメンバーとして使いたいアプリは、すべてここに収納してしまってもいいだろう。

よく使うアプリをすべてDockに格納しておけば、アプリを切り替える際に、わざわざホーム画面に戻る必要がなくなる。Dockは、アプリ起動中に画面下を上方向にフリックすると現れる。1つのアプリを使い終わったら、Dockを開き、次に使いたいアプリをタップすればよい。ホーム画面に戻るひと手間が減り、より効率的に操作できるはずだ。

また、画面を分割して2つのアプリを表示する「Slide Over」にアプリが対応している場合、Dockからドラッグで表示中のアプリ内にアイコンを移動させると、縦長の小さな画面で起動する。この状態では、2つのアプリを切り替えながら利用できる。Slide Over中のアプリを上方向にドラッグすると、「Split View」として画面を2つに分割可能。アプリ間のドラッグ&ドロップにも対応しているため、メールに画像を添付したり、メールを見ながらカレンダーに予定を入れたりといったことも、簡単に行える。

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Dockからアプリをドラッグすると、2つのアプリを同時に表示できる(筆者撮影)

ちなみに、Dockには、おすすめのアプリや、直前に利用したアプリを3つまで表示させることができる。ただ、先に述べたように、頻繁に利用するアプリをすべてDockに登録している場合、この機能が邪魔になりがちだ。このようなときは、「設定」の「一般」にある「マルチタスクとDock」で、「おすすめApp/最近使用したAppを表示」をオフにしておくといいだろう。

2.ファイルやフォルダを管理できるように

iOSは、ファイルをアプリごとに管理している。ワードのファイルを開くときはワードを、エクセルのファイルを開くときはエクセルを立ち上げるといった具合で、ここがファイルやフォルダありきなパソコンとの大きな違いだ。同じアップル製品でも、Macは後者のように、ファイルありきな作りになっている。

iOS 11では、このファイルやフォルダにも大きな改善があった。新たに「ファイル」と呼ばれるアプリが新設され、ここから、パソコンのように、ファイルやフォルダを扱えるようになったのだ。といっても、アプリごとにファイルを管理するというこれまでの設計思想までは変わっていないため、対応しているアプリと、そうでないアプリがある。また、iPad内部のデータを参照すると、フォルダを第1階層に作ることができない。

とはいえ、できることが増えたのは確かだ。たとえば、複数のメールに分かれて届いた画像をフォルダにまとめて、それをワードの文章内に張り付けるといったときは、これまでだと一つひとつ画像を保存して、写真アプリから選んでいかなければならなかった。あとから参照する際に、ほかの画像と混ざってズラリと表示されてしまうため、編集に手間がかかっていたが、こうした問題は特定のフォルダに保存しておくことで解決できる。すでにあるフォルダ内には新規でフォルダを作れるため、そこにまとめておくといいだろう。

また、複数のオンラインストレージを、同じユーザーインターフェースでまとめて扱えるのも便利だ。Googleドライブで受け取ったファイルをそのままコピーして、iCloudドライブに保存するといったこともできる。オンラインストレージをまたいでデータをコピーする際には、魅力的な機能といえるだろう。

ただし、まだ機能が乏しく、標準ではパソコンのように、フォルダをZIPで圧縮することができない。そのため、上記のように画像をまとめて、それを圧縮したうえで1つのファイルとして誰かにメールで送るといった使い方ができない。このようなときは、アプリを使うといい。

筆者のおすすめは、「Zipped」と呼ばれるアプリ。このアプリはファイルアプリの上にSplit ViewやSlide Overで表示でき、複数のファイルを選択した状態でドラッグ&ドロップするだけで簡単に1つのZIPファイルに圧縮可能。そのままメールなどに添付することもできる。120円と有料だが、圧縮は基本中の基本なだけに、購入しておくことをおすすめしたい。

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複数ファイルをまとめて圧縮できる「Zipped」は、ぜひインストールしておきたいアプリだ(筆者撮影)

3.紙の書類をスキャンして書き込みもできる

iPhone、iPadに標準で搭載されているメモアプリも、大きく進化している。中でもビジネスに役立ちそうなのが、書類のスキャン機能。単に写真として書類を保存しておけるだけでなく、周辺の切り抜きや形の補正も自動でできる。この仕事をしていると、今でもファクスで取材の案内が届くことがあるが、そのようなときは、このアプリで紙をiPadに取り込み、Apple Pencilで必要事項を書き、出力して送信するだけでいい。

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メモアプリに、書類のスキャン機能が加わった(筆者撮影)

紙でもらった企画書などに、修正を入れたいときにも使える機能だ。ペンは色を変えたり、半透明のマーカーに変更したりできるため、必要な修正をサッとApple Pencilで指示できる。アプリをインストールする必要なく、これらの作業ができるのは、iOS 11の魅力といえるだろう。

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間違いなどがあれば、Apple Pencilでサッと修正を入れられる(筆者撮影)

書類のスキャンは、メモアプリを立ち上げたあと、画面右下に表示される「+」ボタンをタップして行う。ここで表示されたメニューから、「書類をスキャン」を選ぶだけでいい。するとカメラが立ち上がり、撮影モードになる。画面上に表示される枠に合わせて書類を撮れば、取り込みがすぐに終わる。

Apple Pencilで何かを書き込みたいときは、書類を取り込んだあとに、Apple Pencilで画面をダブルタップ。すると、画面が書き込みモードに切り替わる。ここでは、赤字を入れたり、重要な部分をマーカーでなぞったりすることができる。取り込んだ書類は、メモ内に「スキャンした書類」として貼り付けられる。1つのメモ内に複数の書類を添付することも可能。いまだに紙の書類が多く残るビジネスシーンで活躍する機能になりそうだ。


【著者プロフィール】
石野 純也(いしの じゅんや)


ケータイジャーナリスト。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手がけている。

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