1. 【角質ケアで脱・乾燥肌】角層を潤わすってそんな簡単じゃなーい、という知られざる角層ケア(角質ケア)の真実

2017.12.13

【角質ケアで脱・乾燥肌】角層を潤わすってそんな簡単じゃなーい、という知られざる角層ケア(角質ケア)の真実

正直、ついこないだまで化粧水をなめてました私、タイラが角層ケアという保湿の基本がなぜ大事なのか、目からウロコの真実をリポートします。

【角質ケアで脱・乾燥肌】角層を潤わすってそんな簡単じゃなーい、という知られざる角層ケア(角質ケア)の真実

VOCEでも特集されていますが、保湿ってやっぱりスキンケアの基本中の基本。でもできているつもりでできていない人が意外と多いんです。VOCE愛読者のこと、「そんなことない!保湿美容液もクリームも使って保湿ケアは完璧」と言う人も多いかもね。でもあなたの肌タイプは?と尋ねられたら、乾燥肌、乾燥気味の敏感肌と答える人がほとんどでは? 私自身が乾燥肌ではないので、肌が乾燥するという人は保湿ケアを丁寧に行っていないだけじゃない?と思いこんでいたのです。が、取材で花王の研究員、稲葉さやかさん(←美人リケ女)とお話ししていて、「そうではないんです」と言われ、びっくりしました。

たった0.02mmの角層に化粧水は浸透しない?!

「やはり角層に潤いを保てる力の弱い肌ってあるんですよ。角層ってわずか0.02mmの厚さしかないんですが、そこを8~10層の角層細胞が積み重なっているんです。ここに皆さん、化粧水をなじませますよね? でもこの8~10層をまんべんなく潤わせるのは実はものすごく大変なことなんですよ」。
すごく当たり前のことを言われただけなのに、その時ものすごくいろんなことが腑に落ちたのです。

角層の構造とは?

ここで、角層の構造について知っておきましょう。

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◆資料提供=花王

角層  0.02mm  8~10枚程度の角層細胞が重なり、その間を細胞間脂質がつなぎとめている。※以前は角質層とも呼ばれていましたが、現在は角層と統一されています。

表皮層 平均0.1~0.3mmで顔、目もと、体など部位によって厚みは多少変わります。角層を含めて表皮層。ケラチノサイト(表皮角化細胞)で構成されている。表皮層は肌外部から刺激や異物が簡単に入らないように、また肌内部の水分を守る、体温の調整などバリアの役割を果たしている。

基底層 基底層で誕生した表皮細胞が細胞分裂を起こして増殖。表皮に向かうにしたがって、基底層→有棘層→顆粒層と押し上げられ、最後には角層に。角層は垢となって自然に剥がれ落ちます。この現象をターンオーバーおいい、28日から48日周期で表皮細胞が入れ替わります。

真皮 線維芽細胞によってコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など潤いと弾力をもたらす構成成分はここに。線維芽細胞がゆっくりとコラーゲンなどの合成と分解を行っていて、入れ替わるには数年単位の長い年月を要する。

角層を潤せばハリも透明感も♡

たったの0.02mmしかない肌の最表面、角層。ちゃちゃっと化粧水をつけたら、全層うるうるになっていると思っていたけど、どうやら違うのね、と。
例えば化粧水を塗ったのに、10枚程度重なる角層の表面から2~3枚しか潤わせていないとします。肌内部の水分と接している下層の角層3~4枚が潤っていたとしても間の3~5枚が乾いた状態にあると想像してみて。ここに水分が保たれていないと角層細胞はひしゃげて、パリパリに。たった0.02mmの壁は思いのほか、高いのです。

しかし、この角層を攻略できれば、美のポテンシャルはぐーんとアップすることを知っておいてほしい。角層を薄い紙だと考えて。紙が水を含んで濡れていると奥にあるものが透けてみえますよね? 角層も同じで水をしっかり蓄えていると透明感がアップするんです。さらに乾いた紙をくしゃくしゃにすると折りジワがくっきりつくけど、濡れた紙の場合、折りジワは入りづらい。さらに細胞が水を含んでいるとふっくらと嵩が出るのでハリ感も出ます。つまり角層が潤っているといいこと尽くし! なわけです。たださっきから書いている通り、角層全体を潤わせることはなかなかに難しく、だからこそ化粧品メーカー各社がpHや浸透圧の調整で化粧水が角層に送り込めるよう、さまざまな処方を組んでいるのです。

乾燥肌なら角層ケアはマスト

また、私たちは角層に潤いを注ぎ込むことばかりに気を取られているけど、角層は肌内部の水分を逃さないための砦でもある。乾燥に悩む人の多くは、きっと肌内部からの蒸散が多い肌。この水分蒸散を防ぐためには角層細胞と角層細胞をきちんとつなぎとめる細胞間脂質という油分が必要になるし、古い角質がいつまでも肌の上に残って渋滞しているとこれはまた角質肥厚となって、潤いの浸透を邪魔してしまうことに。

だからこそ角層のコンディションを整え、与えた潤いも肌内部の水分も逃がすことなく、たっぷり水分を貯められる肌にすることが美肌への近道に。真皮のコラーゲンやエラスチン、基底層にいるメラノサイトにターゲットを定めたメラニンケアなどときどきの研究テーマを生かしたスキンケアのブームがあったんだけど、今は1周回って、角層ケアがトレンドになっています。なんといっても、手っ取り早く見た目が変わるから、お手入れ実感が高いのがわかりやすくていいのです。

角層を潤わせるためのあの手、この手

角層が簡単に潤わないんだと知ってから、私はとにかく丁寧な保湿を心がけています。化粧水は適量を丁寧に入れ込む。花王のエスト ザ・ローション(1a)は潤いづらい角層を潤わせ貯水するための処方がなされているのでグッド! ただ忙しいときは、シートマスクをシリコン製のマスクバンド(2)で留めて、髪にドライヤーを当てたり、コーヒーを淹れたりする「ながら」ケア。これだけで透明感はぐっとあがります。ただそうは言っても化粧水は水分。乾燥する空気に触れたとたん、蒸散するのは仕方ないので、乳液やクリームで蓋をします。エストはローションの影に隠れがちだけど、実は乳液(1b)も優秀。これ、2点をちゃんと使えば、肌が乾いて仕方ないって事態は避けられるはず。あとは健康な角層に整えるためにタカミスキンピール(3)を取り入れています。乾燥に悩んでいる人は今一度、角質ケアを徹底してみては?

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(1a )エスト ザ ローション 140ml ¥6000/花王

下半期のベスコスでも話題。潤わせづらい角層細胞にいかに潤わせ続けるかという30年に渡る花王の保水研究の成果がここに!

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(1b)  エスト ザ エマルジョン W-Ⅱ 80ml ¥6200/花王

ローションだけでもかなり潤うから省略しがちだけど、乳液までちゃんとつけると1日の乾燥しづらさが圧倒的に違います。美白ケアも兼ねられるタイプを愛用中。

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(2)美トレ モイストラップ シリコンマスク \700

メガネをかけても曇らないし、お風呂上りは髪にドライヤーをかけてもマスクが乾かないので重宝。これでしっかり10分間、シートマスクをするだけできっちり角層を潤せた―という実感大。

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(3)タカミスキンピール 30ml ¥4584/タカミ

ピールという名前だけど、剥がさず、ふき取ることもせず、角層全体に行き渡らせて、代謝リズムを整える。洗顔後すぐの肌に使用、3分ほど浸透の時間を待つと効果がぐんとアップ。

教えてくれたのは・・・
花王 スキンケア研究所 稲葉さやかさん

入社以来、21年に渡り、美容成分の開発や研究を担当。2017年大ヒットを飛ばしたエストの新スキンケアの開発にも携わる。リケ女ならではの理路整然とした解説に取材した多くのエディター、ライターたちからの信頼も厚い。