
セレブ界で常に注目される存在であり、超・勝ち組ファミリーを築いたヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム夫妻。そんな2人の馴れ初めや、円満な結婚生活を20年近くも続けることができる秘密を、海外セレブウォッチャー・さかいもゆるが独自の視点から分析します!
1999年に結婚してから、セレブ界で最もホットなカップルのひと組として常に注目されて来た、ヴィクトリア&デヴィッド・ベッカム。3人の息子と末っ子娘のハーパー・セブンを設け、一家の総資産は約900億円(!)とも言われる、超・勝ち組ファミリーを築いているふたり。離婚してしまう夫婦も多いハリウッドで18年間も夫と幸せな結婚生活を送るヴィクトリアが、その秘訣について語った言葉がこちら。
忍耐強くなること。舌を噛んで余計なことは言わず、協力的であること。そして常にミステリアスな部分を少し残しておくこと。絶対に、自分のすべてを見せてしまうなんてことは、しないことね。
Have patience. Bite your tongue. Be supportive. And preserve a bit of mystique. Never let yourself go completely.
当時、イギリスの国民的アイドルグループだったスパイス・ガールズのヴィクトリアに、デヴィッドがTVのCMを観てひとめボレしたのがふたりの馴れ初め。ふたりはデヴィッドのサッカーのチャリティー試合で出会い、デヴィッドが電話番号を渡したんだとか。その頃のデヴィッドはまだチームの一軍にも入れない無名選手だったけれど、彼のハンサムぶりにヴィクトリアもすぐさま恋に落ち、交際2年でゴールイン。
そんな現代版おとぎ話のようにロマンティックなエピソードを持つベッカム夫妻だけれど、そのおとぎ話の魔法は現在でも消えていない様子。今年7月4日の18回目となる結婚記念日には、お互いのインスタグラムのアカウントにそれぞれ「愛してる」とコメント付きでふたりのツーショットを投稿していたし、自身のアパレルブランド「ヴィクトリア・ベッカム」のデザイナーとして多忙な妻のことをデヴィッドが支えてくれていると、ヴィクトリアがノロケていたばかり。
けれどいくら資産がエリザベス女王よりたくさんあるとウワサされる大金持ちの美男美女カップルだったとしても、幸せな結婚生活を長年続けるのは——それも、惰性ではなくて意識的に——並大抵のことではないはずだ。ましてや、誘惑の多いハリウッドでの自立したセレブ同士の結婚だからこそ、「絶対にこの結婚を続ける!」という強い意志がなければ継続は難しいということは、ブラピとアンジーの例を挙げずとも想像がつく。
では一体、このふたりが円満な結婚生活を20年近くも続けていられる秘密は何なのだろう?——その答えが上のフレーズにある。ヴィクトリアはこの言葉の後にこう続けている。「最低限、髪の毛は梳かして、歯を磨いて、眉を整えておくこと。彼がいつでもあなたに魅力を感じ続けられるようにね」。完璧主義者で知られる、ヴィクトリアらしい言葉。当たり前のことのように聞こえるけれど、つまり、「男女としての緊張感を忘れない」ってことだ。
男女間の恋の魔法は、ふとしたことであっという間に消え去ってしまうもの。夫婦になったからと言って、夫の前で恥じらいや慎みを忘れたら、彼があなたに女性としての魅力を感じるのは難しくなってしまうかも。それが原因でセックスレスになってしまう夫婦のことは、よく耳にするよね。
——きっといちばん大事なのは、家族であっても他人であることを忘れないこと。時として人は「親しき仲にも礼儀あり」ということを、長年付き合った恋人や夫に対しては、ついつい忘れがちになる。友達には絶対に言わないような言葉を吐いたり、態度を取ったりして甘え過ぎてはダメ。いつだって大切な親友のように扱うことを忘れないで。——夫や妻は、自分の所有物ではなく、自立したひとりの人間なのだから。そして愛する人の欠点には片目をつぶってガミガミ言わず——自分だってきっと相手に、欠点を許されているのだから——、彼や彼女がやりたいこと、やるべきことのために必要であれば手を差し伸べる。そんな妻であることを心がけてきたからこそ、ヴィクトリアは今も、とびきりセクシーな夫に愛され続けているのだろうな。
写真:Shutterstock/アフロ
Edited by さかい もゆる
公開日:2017.12.04