1. 簡単! 部屋が散らからない人の「習慣とコツ」【達人が教える整理整頓術】

2018.03.04

簡単! 部屋が散らからない人の「習慣とコツ」【達人が教える整理整頓術】

時間をかけて整理整頓をしても、元に戻るのはあっというま……そんな経験をした人でも、「整理しなくてもきれいな部屋」になり、さらにその状態を維持できる整理整頓術を研究者でブロガーの堀正岳氏に教えていただきました。

簡単! 部屋が散らからない人の「習慣とコツ」【達人が教える整理整頓術】
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年末年始に家も仕事も「大掃除」をした人も多いと思いますが、毎日を快適に過ごすことができていますか? 生活・仕事で使えるワザを網羅する『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』を書いた、研究者でブロガーの堀正岳氏に「快適生活のコツ」を紹介していただきます。

片づけを始める前にスマホで撮影

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気をつけていても、すぐ部屋やデスクが散らかってしまう――。そんな悩みを持つ人は少なくないはずです。

みなさんは整理整頓をするときに、なんとなく目についたところから手を付けていないでしょうか。しかし、どんな部屋にしたいのか、イメージがないまま手を動かしても達成感はなかなか得られませんし、思いどおりに整理できたという楽しさは生まれません。

そこでおすすめしたいのが、スマートフォンを取り出して「部屋の写真を撮影するところから始める」方法です。

机の上、引き出しの中、部屋の様子など、整理したい場所を撮影したら、写真の編集機能を利用して「このような部屋にしたい」というイメージを画像に直接書き込んでおきます。

こうして写真にして見てみると、部屋の様子を客観視できるため問題点が浮かび上がってくることに気づくはずです。あとはこの写真を、ビフォー・アフターのビフォーと考えて、理想の状態(アフター)に向かって作業してゆくように整理します。

整理ができたなら、終了したときの状態も撮影して保存しておくとよいでしょう。引き出しの中や、本棚の並びなど、「この状態が正解」という配置があれば、次に整理するときに楽することができます。

机の上や棚といった場所は、いったんなにかを置けば、その上には別のものは置くことができなくなります。有限のリソースなので、注意しなければいけません。

そこで考えたいのが、見過ごされがちな「空中」の利用です。壁面、棚の側面、机の裏側といった場所のすべてにフックを用意して、机の上に出しっぱなしにしがちな鍵、文具、充電ケーブルといったものを掛けておけば、表面を開放すると同時に、身の回りのものの定位置を決めることができます。

また、ホームセンターなどで売られているマグネットシートを書棚の側面や机の足元などに貼り付け、小物入れの底に強力なネオジウム磁石を仕込むことによって、重力に反して空中にものを貼り付けて整理することができます。

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見過ごされがちな「空中」を利用した収納(筆者撮影)

たとえばティッシュの箱の底にマグネットシートを貼り付けて、机の裏側に貼り付けておくことで貴重な表面の場所を節約することも可能で、アイデア次第で応用範囲は広いテクニックです。

縦に置くものは横に、横のものは縦に

磁石を利用する方法以外にも、空間を意識した整理方法は他にもあります。たとえばケーブルや、電源アダプタ、薬といった小物は、どうしても引き出しのなかで横方向に平面を埋めがちです。

そこで、無印良品のEVAケースを利用すると、小物を本や書類のように立てて管理することができるようになります。ものが横に置かれがちな冷蔵庫の中も、バスケットを利用して立てて整理することで、スペースを有効活用することが可能になります。

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立てて整理することで、スペースを有効活用できる(筆者撮影)

逆のケースもあります。たとえばワインボトルのように縦に置くことが多いものは、転がらないようにスポンジに切れ込みを入れ、ボトルの首をそこにはめ込むようにして置くことで冷蔵庫のなかや、棚の上に転がらないように横にして管理することができます。

「横に広がって場所をとるものを、縦にする方法はないか?」「縦に入れて邪魔なものは、横にする方法はないか?」――こうした視点を持つことで、空間を立体的に利用した整理整頓ができるようになるのです。

時間とともに机の上がごちゃごちゃになってしまうという人は、書類や本、文具といったものがどこから入り、どこに向けて片付けられてゆくのかという「情報の流れ」を意識するといいかもしれません。

言い方を換えれば、書類や本、文具にそれぞれ「発着場所」をつくるともいえます。このとき便利なのが「トレー」です。

書類や封筒などの薄いものを入れるためにデスクトレーを利用している人は多いですよね。同じように、本や文具についても、机の上にトレーを用意しましょう。そこが「発着場所」になるので、どこにあるか、どこに戻すかが断然わかりやすくなります。

書類は使い終わったならばScanSnapのようなドキュメントスキャナーを利用してデジタル化し、原本を保管するか廃棄します。書籍や小物も、机の上に滞在することができる期限を設定して、読み終わったものは書庫に、使い終わったものは捨てるといったフローを設定しておくわけです。机の上を「保管場所」にせず、「情報が流れていく空間」として意識します。

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書類はドキュメントスキャナーを利用してデジタル化する((C)瀬川尚志)

一つの箱で「整理しなくてもきれいな部屋」に

こうして空間の使い方に慣れてきたなら、次に実践してみたいのが「ものの量」を意識した整理整頓です。

本や雑誌、身の回りのものといったように、私たちは日々一定量の「もの」を部屋に持ち込んでいます。そのおおよその量は、しばらく意識して調べてみればわかるはずです。こうした「持ち込むもの」の量が、毎週の「捨てるもの」の量を越え続けると、当然ながら置き場所が足りなくなり、整理整頓が難しくなります。

そこで、「持ち込むもの」の量から逆算した小さな箱を一つ用意しましょう。そして、ちょうどその量と同じだけ、いらなくなったものを毎日捨て続けます。書類ならばスキャンするなどして現物をもたなくてもよいようにします。こうして毎日少しずつものが減る状態にしておくことで、耐えられなくなるほど部屋にものがあふれることを防ぐことができるようになるのです。

空間を意識して整理をしているし、毎日少しずつものを捨てていても、どうしても捨てられないものが増えてゆく――。そうした場合には最終手段があります。「置き場所を借りてしまう」という方法です。そこまでして、と思われるかもしれませんが、捨てられないのなら仕方がありません。

たとえば寺田倉庫が運営しているMinikuraというサービスでは、箱一つ分の荷物を預けることができるminikura HAKO(月200円)と、箱の中身を30カットの写真でウェブ上から確認できるminikura MONO(月250円)というサービスを提供しています。たとえば小さな物置きの内容量に相当する10箱分の荷物を預けたとしても月額2000~2500円です。普段は利用しないものの、捨てることができないコレクションなどを保管するのに最適なのです。

手元に置くのでも捨てるのでもない第3の選択があるだけで、必要に応じて、いくらでも、少ない手間で荷物を預けて運用することが可能になります。

空間を意識することで整理整頓に利用できる

ここまで紹介したとおり、私たちの身の回りには空間を意識することでまだまだ整理整頓に利用することができる場所が残っています。

また、デジタル化できるものはどんどんデータ化することで部屋から追い出すこともできます。これもまた、部屋という空間のなかにどれだけの情報を置くかを意識する習慣といっていいでしょう。

ぜひここで紹介した例を参考に、快適で利用しやすい部屋やオフィスを実現していただければと思います。

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ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250

【著者プロフィール】
堀 正岳(ほり まさたけ)

Lifehacking.jp運営者。研究者・ブロガー。北極における気候変動を研究するかたわら、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営。知的生産、仕事術、ソーシャルメディアなどについて著書多数。理学博士。

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