
少しずつ梅雨の気配が漂い始めている今、湿度の上昇とともに、髪の悩みも大量発生中。そこで、この時季マストなヘアケアをお悩みタイプ別に徹底レクチャーします!
教えてくれたのは…
花王 上席研究員/理学博士 西澤栄一さん
エッセンシャル「耐湿キューティクルバリア」シリーズをはじめ、多くの花王ヘアケア製品の開発に携わる。
GARDEN Tokyo アートディレクター 秋葉千菜さん
ナチュラルかつおしゃれ感あるスタイル提案が人気のヘアスタイリスト。明快なヘアケア解説にも定評あり。
梅雨のヤバ髪問題は「水分量」がカギだった!
梅雨シーズンにへアスタイルが乱れやすいのは、湿度が高く、仕上げた後に髪の水分量が増えるから。髪内部の水分量が増えると、髪の形を保つ結合が切れて軟らかくなり、元々のクセが出て毛流れの乱れやカールのダレ、毛先のバラつきや広がりが出てきます。また、トップの髪は髪そのものの重さに耐え切れずペタンコに。湿度50%を超えると髪が軟らかくなるので、梅雨シーズンに理想のヘアスタイルを保つためには、工夫が必要になってきます。(西澤さん)
まずは基本のヘアケアを見直し
1.シャンプー
「髪を洗う」ことよりも「地肌を洗う」ことを意識して!
「まずお湯で1~2分ほど湯洗いしてからシャンプーを。シャンプーは髪がこすれないように、指の腹で地肌をマッサージする感じで洗ってください。全体が洗えたら、いろんな方向からシャワーをあてて、よ~く流して」(秋葉さん)
後頭部の洗い残しに要注意!
爪を立てず指の腹で揉むように
2.コンディショナー・トリートメント
中間~毛先になじませてしっかり流しきるのがポイント
「コンディショナーとトリートメントのコツは同じ。地肌に剤が残るとベタつきやニオイの原因になるので、地肌にはつけず、なじませた後はヌルつきがなくなるまで流すのが大事。しっかり流しても効果は落ちません」(秋葉さん)
温タオルで髪を包めば浸透UP!
3.ドライ
放置せず、”なる早”で根元からしっかりドライ
「乾く瞬間に形が固定されるので、自然乾燥ではなく、ドライヤーでしっかり乾かして整えて。髪の根元が乾いていないと、そこから髪が崩れてくるので要注意。毛流れを整えながら乾かすこと、完全に乾かすことも重要です」(西澤さん)
温風と冷風を自動で切り替え。熱で髪が傷まずツヤ感がUP。
ヘアドライヤー ナノケア EH-NA99 ¥21000(編集部調べ)/パナソニック
4.プロテクト
シアバターやオイルをつけて乾燥や紫外線から髪をガード!
「髪が完全に乾いたら、摩擦や乾燥、紫外線などから髪を守ってくれる、シアバターやオイルをつけておくのがおすすめ。根元側は自分の皮脂でカバーできるので、中間~毛先を中心に、内側にもなじませて髪を保護して」(秋葉さん)
撮影/岩谷優一(vale. /人物)、藤本康介(静物) ヘア/秋葉千菜(GARDEN Tokyo) メイク/藤本希(cheek one) スタイリング/坂下シホ モデル/吉田沙世 取材・文/宮下弘江 構成/佐野桐子
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Edited by 佐野 桐子
公開日:2018.06.06